歯科治療恐怖症、嘔吐反射について
- 歯医者に行くと嘔吐反射が起きてしまい、怖くて歯医者さんの治療が受けられません
歯ブラシはできますか。お口の中に歯科の器械を入れる事ができますか。ネクタイを締める事ができますか。以上ができなければかなり重症な方です。そういう場合は精神安定剤や制吐剤などの服用も必要かもしれません。
多くの場合、歯科の型を取るときの嘔吐反射は緊張と不安からくる場合が考えられます。過去の記憶や、潜在的恐怖心からおこる場合があります。上顎の奥に指や歯ブラシの柄でそっと触ってみてください。嘔吐反射があるでしょう。次に鼻で呼吸をして同じように行ってみてください。嘔吐反射はしないと思います。
人は緊張すると口で呼吸するようになり、嘔吐反射がおきやすくなります。お口の中に水を多く含み上を向き、鼻で呼吸する訓練をしてみるのもいいでしょう。また、腹筋に力を入れたり、足を上げたりするのも嘔吐反射を防ぐ方法の1つです。
歯科医院では嘔吐反射があることをお話すれば、体を起こして治療をして、顎を引くように指示してもらえると思いますのでさらに安心です。舌の上に塩をおいてから治療するという方法も効果がでる場合もあります。さらには、つぼを刺激して嘔吐反射を防ぐ方法もあります。
当院では嘔吐反射を防ぐつぼを指で押してもらったり、11円(金銀メタル)療法といって2つの嘔吐反射を防ぐつぼに前日の夜から2つのメタルを張ってもらうなどの方法も使っています。
歯の構造を教えてください
- 歯の構造はどうなってますか?
歯は下の図のようになっています。 エナメル質と象牙質、歯髄、セメント質からなっています。
神経が死んでいるのに 痛みは出ますか?
- 神経が死んでいるのに、痛みが出てきたのは何故ですか?
神経が死んでしまうと 歯髄という空洞の中が 腐ってしまいます
腐ると 細菌が繁殖します
その細菌が 根の先の方にでて 骨を溶かしていくのです
体調などを崩し 骨の中に炎症を起こすと 痛みが出てきて 腫れが出てくる場合があります
きっちりと治療すれば 治ります
次の写真の根の先の黒いところが 骨が溶けているところで 治療後は 空洞もレントゲンで白いもので埋められ 骨もできます
根の治療は難しく 歯科医院選びも難しいところです
根が化膿したのですが
- 根が化膿しているということで、根管治療が必要と言われたのですが、どのような治療ですか?
神経が死んでしまったり、根の治療後に不完全な治療のために、根から根の先に向かって、細菌がでて、根の先の骨に膿がたまることが有ります。
そうすると、物が咬めなかったり、歯茎が腫れたりします。無症状の場合も有りますが早期に治療が必要です。
根の治療は、根の中を綺麗にします、最近では器械や超音波で綺麗にすることが多いです。さらに、重要なのは、根管充填といわれる方法で、根をきちんと形成したところに、きっちりガッタパーチャーといわれるものを、空間のないようにつめます。
今は、垂直加圧根充といわれるものが主流で、根管は殺菌水やレーザーで無菌的にするのが理想的です。
当院では、上記の他に、ドックベストセメントのシーラーを使用しますので、永久的に根の中は殺菌されます。根の治療の成功率は、大学の統計でも100%ではないのですが、できるだけ再発のない治療を心がけたいものです。
根の治療の後には、上に被せ物をしなくてはいけません。根の治療がうまくいかないと、再度、被せ物をはずして、根の治療をやり直す結果になります。
家でも、見えない基礎が一番大事なところです。
妊娠中の虫歯治療、抜歯について
- 妊娠中の歯の治療について教えてください。 5ヶ月に入ったところですが、むし歯になったようで痛むので治療に行きたいのですが、妊娠中でも大丈夫でしょうか?治療の過程で、抜歯が必要となった時はどうすればいいでしょうか?
妊娠おめでとうございます。 通常、妊娠中の治療は4か月から8か月の間に行うのが良いとされています。この時期の治療であれば問題は少ないと考えられます。但し、妊娠中は体調も悪く治療に適している時期ではないのですが、痛みを放置しておく事のほうがもっと大変な事態を引き起こします。妊娠中はホルモンのバランスが崩れたり、つわりがひどかったりで口腔内の環境が悪くなり虫歯や歯肉炎ができやすくなっています。 そこで、今5か月という事で治療には差し支えない時期と思いますので、すぐにかかりつけの歯医者さんに行き治療をうけ、痛みを除去してもらう事が必要です。妊娠中の抜歯についても上記の時期なら問題はありません。レントゲンや麻酔や薬もほとんど問題はないのですが、薬の添付文書などには「妊婦に対し安全性は確立されていません」などと記載されています。そのような件もあり、歯科医師の中には妊娠中の治療を積極的に行わない事が多いのも事実です。 昔「一子産んで一歯失う」などという事が言われていました。しっかりと治療をうけ、丈夫な赤ちゃんを出産することを願っております。又、妊娠の可能性がある方がごらんになっておりましたら、歯の治療は出来れば結婚前、また妊娠前にすましておく事をおすすめします。
保険適用と保険適用外(自由診療)について
- PMTCやエアーフローは、保険がききますか?
大きな考え方として、保険適用になるものは、病気があるという前提があります
そのために、やにをとってほしい、健診をしてほしいなどというのは、保険適用外になります
また、保険適用になっていない材料、薬剤等は、自由診療になります
そこで、エアーフローやPMTCについてですが、歯周病に伴う治療の一環として行われるPMTCやエアーフローは、保険で行えます
保険診療をしていて、エアーフローやPMTCを、別途自由診療として請求するのは、混合診療の禁止となり、日本では違法となります
もし、そのようなことがある場合は、東北厚生局などに相談してみるのがいいでしょう
なお、保険点数は、80点になっています
保険診療で、どこまでできますか?
- 保険診療で、どこまでできますか?
基本的に、審美的な治療は保険外診療になる事が多いです
また、先端設備や先端材料を使う場合にも、保険外診療になる場合が多いです
患者さんは、保険診療をしていて、保険外診療の治療まで望む場合が少なくありません
虫歯の治療でも、マイクロスコープや虫歯を溶かす薬や、殺菌するするセメントなどを使用する場合にも、保険外診療になることが多いです
根の治療でも、マイクロスコープやラバーダム、MTAなどを使用する場合には、保険外診療になる場合が多いです
歯周病治療でも、ペリオスコピーや殺菌水、歯科用レーザーを使う場合には、保険外診療になる場合が多いです
あの歯医者はMTAを使わない、ラバーダムを使わない、マイクロスコープを使わない、レーザを使わないなどなど、そういう注文がある患者さんは、最初から自由診療の歯科医院の門をたたきましょう
経験上、わがままな患者さんほど、要求だけは大きくなる傾向があります
飛行機の、ビジネスクラスにのって、ファストクラスのサービスを望むことはあきらめましょう
歯ぎしり
- 歯ぎしりは、治りますか?
歯ぎしりの原因は、ストレスなど多くの要因があり、簡単には治りません
治療法の第一選択は、ボトックス治療です
次に、対症療法として、マウスピース(ナイトガード)の装着になります
当院では、ボトックスの注射を第一選択と考えていますが、自由診療になります自分で出来る歯ぎしりチェック10項目
- 1. 日中、集中している時に上下の歯を当てたり、歯を食いしばっていることがある
- 2. 朝起きた時に顎や頬の筋肉が張っている(こっている)ことがある
- 3. 頬や舌に歯を押し付けた跡が残っている
- 4. 歯ぎしりしていると近親者に言われたことがある
- 5. 歯がすり減って短くなってきている
- 6. 歯の根元が削れている
- 7. 下の歯の内側や上の歯の頬側、上顎の真ん中に骨のコブがある
- 8. 詰め物がよく取れたり、割れたりする
- 9. 知覚過敏の歯が多い
- 10. 歯に亀裂が多く見える
痛くない歯医者
- 岩手県の盛岡市近郊で、痛くない歯医者を紹介してください。
痛くない歯医者とは、何でしょう。痛くない歯の治療とは、何でしょう。
歯の治療は、初期の虫歯や歯周病の治療では、まったく痛みを感じません。
その為に、痛くない歯の治療を受けるために、早期発見、早期治療が重要です。
しかし、進行が進んで重症になった場合はどうでしょう。
歯周病の治療には歯石除去(スケーリング)が不可欠です。痛くない歯石除去の方法は、麻酔をすれば痛くないのですが、注射が嫌い、何回も歯科麻酔をしなくてはならないなどの苦痛が有ります。効果のある表面麻酔なら痛くない治療が出来ると思います。
また、歯石をとる器械が、P-MAXなどの痛くない器械を使っているかどうかです。振動が違うので、体験してみれば痛いか痛くないかすぐにわかります。
また、虫歯が深い場合はどうでしょう、歯がしみる等では、神経を取る治療を行うと思いますが、ドックスベストセメントなどの虫歯を殺菌するセメントを使用することにより、神経を取らないですむ場合も有ります。
さすがに、歯がズキズキ痛む場合には、神経をとらなくてはいけませんが、それでも再発のない治療を行えば、根の先が化膿して、再治療を行うことも有りません。
痛くない歯医者さんは、再発のない治療のために、どのような設備や材料と良い技術を提供する歯科医院ということではないでしょうか。
歯医者さんはすぐに診てもらえますか?
- 歯医者さんは、予約なしですぐに診てもらえますか?
ほとんどの歯科医院は 完全予約制で すぐに見ることは出来ないと思います。
かかりつけの歯科医院であれば 対応してもらえる歯科医院もありますが 必ず電話での問い合わせが必要です。
かかりつけ歯科医院とは 定期検診を受けていて 管理中にある場合です
行った事が有るというのは かかりつけの歯科医院ではありません
例えば 治療中断中の場合や 健診を受けていない場合などは すぐには対応することはないでしょう。
いつでも対応してもらえる かかりつけの歯科医院を持ちましょう
かかりつけの歯科医院で、すぐに診てもらえないのであれば、歯科医院を変えた方がいいかもしれません